最も一般的な抽出法であるペーパードリップでは紙フィルタを使用するので、一般的に目は非常に細かく微粉も通しません。またフィルタが豆の油脂も吸着します。濃度に注意しないと酸味や苦味が出すぎてしまうなど、味のムラが比較的出やすいのですが、出したい味を細かくコントロールできるので自分の味を探求したい方にはおすすめです。
豆の挽き目は中挽き。エスプレッソより粗く、フレンチプレスより細かく。15gの豆に対してお湯250mlが目安です。
粉にお湯が満遍なく行き渡るようにお湯を少しずつ注ぎます。
お湯は中心から渦を描くように注ぐのが基本です。
注ぐお湯の太さ、渦を描く回数などで、量をコントロールします。 2分〜2分30秒で予定の湯量を注ぎ、ドリッパーを外して完成。
事前にペーパーフィルターをお湯で湿らせる場合もあります。
蒸らしの段階で、豆とお湯をかく拌する場合もあります。
ペーパードリップを車のマニュアル車だとすればフレンチプレスはオートマチック車のようなもの。味のムラが出にくいのが特長です。フレンチプレスのろ過部分は一般的に金属なのでコーヒーに含まれる油分もこされず、目が粗いため微粉も通します。つまりコーヒーの質を素直に引き出しやすい抽出方法といえます。そのため、フレンチプレスを楽しむには当カタログに掲載しているような高品質の豆から選択することが重要です。
ペーパードリップよりも粗い、中粗挽き、粗挽きがおすすめです。豆18〜20gにお湯350mlが目安です。
タイマーをスタート。時間は4分。粉全体にお湯が行き渡るように注ぎ入れます。
お湯を注いだら蓋をします。
4分経ったら、プランジャーを下げて完成です。
事前にプレンチプレス器にお湯をいれて温める場合もあります。
お湯を一気に注がず、少し注いで粉を蒸らす場合もあります。
コーヒー豆を長く楽しむには豆の保存方法が重要です。コーヒー豆にとっての敵は酸素と湿気なので、保存するときはできるだけ密封保存し、冷暗所で保存しましょう。